⑤  チームダンス

表の際に必須のチームルーティーンですが、短期的な結果のみを求めるのであれば、本人の趣向や特性に目をつぶって一律に訓練・統率してしまえば上手に見せるのは然程難しい作業ではありませんし、振付けにしても流行りの楽曲にYOU TUBEから拾って来た様な動きのパッチワークで良いのであれば、極端な話誰にでも出来てしまう訳です。(当のYOU TUBEダンサーのルーティーンもまた、YOU TUBEから拾ったネタだったりします…)
但し、
上記の“作業”で作られたマスプロダクションなダンスは観る人(※身内以外の)に感情移入してもらえないので「上手いね〜」といった冷静な(主に技術面の)評価に留まる筈です。

N.Y CITYの子供達
対して、
レッスン毎に自分のダンスを仲間に認めてもらう為、それぞれに試行錯誤を繰り返す事で→ダンス的相互理解・リスペクトを伴ったライバル意識が育まれ→出来上がったチームカラーがより生きる楽曲・振付けを得ると→ムーブが揃っているという様な物理的な次元を超えた一体感が生まれ→音楽と共に圧力をもって迫って来る様な説得力あるSHOW CASEが実現する。
というのが理想。
本物のチームダンスは個性のせめぎ合いから生まれるもので、観る人の評価もこうなると「上手いね〜」といった“評論”では無く「凄〜い!」になると思います。
こうした理想を追うには、僕ら指導側からの一方通行では無く講師⇄生徒・生徒⇄生徒の多角的な取り組みが必須で、もちろん手間も時間も掛かりますが本来ダンスとはそうしたものの筈です。

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